注意すべきうつ病の初期症状

IT業界で働いていると、メンタルヘルスに関する病気にかかる方が多いと言われています。
中でもうつ病を患う方が多く、それにはIT業界の次のような労働環境が原因だと考えられます。

まず挙げられるのが、コミュニケーションの機会が少ないことです。
IT業界はパソコン作業が基本となる傾向にあるため、人と連絡を取る際にもパソコン上でやり取りを行うことが少なくありません。
人と直接関わる機会が少ないと感情によるコミュニケーションがとれず、情緒が不安定になりやすいです。
また、オーバーワークになりやすいこともその一つと言えるでしょう。
厳しい納期に追われて残業が当たり前の職場も珍しくなく、それでも終わらずに泊り込んだり、休日も家で仕事したりします。
プライベートの時間が確保できず十分に休めない状況で、身体的にも精神的にも疲れてしまうのです。
そのほか、日光に当たる時間が少ないことも挙げられます。
長時間のデスクワークであまり外に出ず日光を浴びにくい環境では、セロトニンと呼ばれるやる気を促す覚醒ホルモンが分泌されにくいです。
その結果、情緒不安定になってしまいます。

うつ病の初期症状としては、仕事のミスの増加や浅い眠り、休日にゆっくり過ごしても疲れが取れないなどです。
さらに、肩凝りや腰痛など原因不明の痛みが出たり、急に不安になって落ち着かなくなったりするケースもよくあります。
意味もなく涙が出て止まらないなどの症状が出ても、うつ病サインの可能性があるため注意が必要です。